.orgドメインの現在の状況について
最近、世界で3番目に多く販売され使用されているトップレベルドメインである .org ドメインの運営元の所有者が変わろうとしていました。
.org のようなトップレベルドメイン(TLD)の所有者があるレジストリから別のレジストリに移ることは、特に新しいトップレベルドメイン(gTLD)が生まれだしてからよくあることになりました。しかし同時に、トップレベルドメインを運営するレジストリの所有者変更はNGOなどの世界中の非政府組織に使用されているドメイン名とは全く関係のないところで行われることになり、この事実が今回の買収の障害となりました。
.org は十数億ドルでICANNの元幹部が所属する投資ファンドに売られることになり、.org を管理する団体(Public Interest Registry)を「自由にさせる」ことを支持し、.org の価格上限の撤廃にも賛成していました。
(ICANN … ドメイン名やIPアドレスなどインターネット資源の世界的な調整を行う非営利組織)
そして、こういった事実が #SaveDotOrg の動きに繋がり、結果的に6.4万人以上の署名が集まり、世界中の900以上の団体も今回の買収をやめさせる署名することになり、世界的に注目を集めることになりました。
カリフォルニア州司法長官府もICANNに直接質問状を送り、決定を見直すように迫りました。ICANNは .org ドメインの所有権を投資ファンドである Ethos Capital が買収することを公式に受け入れない決断をしました。
Gandiでは最初からこの .org ドメイン買収に反対をしていました。そして今回の買収が阻止され、ユーザーに不利益になるような価格の変更がされるという可能性が低くなったことに喜んでいます。
カリフォルニア州が今回の件に間に立って入ることは正当な理由があってのことです。ホワイトナイト(救済者)としての今後の活躍を見守りましょう。今回の問題はインターネットガバナンスの独立性に質問を投げかけることになりました。現在のようなインターネットの運用体制における失敗とは、インターネット運用体に重要な団体のステークホルダーの不安定性にあることがわかりました。
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