4,500以上のドメイン名でサイバースクワッティングが行われた事件から数年後、.sucks ドメインが再び注目されています
2015年の一般登録開始以来 .sucks ドメインは多くの批判の対象となってきましたが、表現の自由と知的財産権の関係で、.sucks ドメインの正当性は依然として意見の相違の原因となっています。4,500社以上のブランドイメージを傷つけることを目的としたサイバースクワッティング事件の急増後、今日このTLD (トップレベルドメイン) が再び脚光を浴びています。
.sucks ドメインでのサイバースクワッティング事件の増加
数週間、.sucks ドメインを利用したサイバースクワッティング事件が増加傾向にありました。.sucksドメインからMediaWiki の体裁で対象企業の悪評が集められたページへのリダイレクトの数が発見された後、UDRPケースの数は大幅に増加しました。
こういったサイバースクワッティング事件は、対象となる企業のブランドイメージを傷つける結果となりました。被害者の中にはいくつかの有名ブランドがあります。高級品業界、医薬品、エネルギーだけでなく、エンターテインメント業界でも同様で、例外なく全ての業界が潜在的にリスクにさらされており、主なターゲットは大企業です。
この種のサイバースクワッティングの防ぎ方
この種のサイバースクワッティングを防ぐ唯一の方法は、自分のブランドに対応する .sucks ドメインを登録することです。そうすることで、ドメイン名の所有権が自分のブランドとは関係ない第三者に渡ることを防ぎ、サイバースクワッティングの手の届かないところに自分のブランドを持っていくことができます。
サイバースクワッティングに関しては、ブランドイメージが主な関心事です。不正な登録が発生した場合、2つの潜在的な防御戦略があります。
- サイバースクワッティングを行っている人からドメイン名を購入するようにリクエストを行う – こういった場合はドメイン名の価格が自由に設定されるか、リクエストを拒否される場合があります。特定の .sucksドメインに関しては、DNSを確認すると個人が登録者であることがわかる可能性がありますが、交渉が上手くいく保証がないためこの方法はあまりおすすめしません。
- UDRPの申し立てを行う – サイバースクワッティングを行っている人はドメイン名に対する申し立ての正当性を証明する必要があり、ドメイン名登録の正当性について公平な議論を行うことができます。また、こういった申し立ての平均期間は60日で、数千ドルかかる場合があります。
結果がどうであれ、サイバースクワッティングは初期登録のコストを増加させる可能性があり、特に.sucks ドメインの場合、ブランドのイメージを損なうリスクがあります。
Gandi 企業向けサービスからの推奨事項
2015年のリリース以来、.sucks ドメインは上記のような問題が発生することがわかっていたため、Gandi のアドバイスは常に「サイバースクワッティングからブランドを守るため、自社ブランドの .sucks ドメインの登録を行うこと」で、自分で該当ドメイン名を所有しておくことが、自分の知的財産やブランドイメージをコントロールし続けることを保証する唯一の方法です。
不正な登録の場合は、UDRPに従うことをお勧めします。問題のドメイン名の所有権を取得することは保証されていませんが、この方法により、国際的な知的財産権の専門家が苦情を確実に聞き、必要に応じて行動を起こすことが可能です。
自社ブランド名を使った .sucks ドメインが登録できるかどうか確認してみましょう。
.sucksドメインの登録の詳細については、corporatecontact@gandi.net までお問い合わせください。
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