新機能とリリース

令和の始まりがドメイン登録にも影響

2018年夏にGandiの日本語バージョンがローンチされ、日本でのインターネットドメイン関係の出来事を随時チェックしています。先日発表された新元号「令和」とドメイン名登録に関する興味深いニュースがあったのでまとめたいと思います。

「令和」とは

日本に生まれた方は既にご存知のことだと思いますが、現在の平成、その前の昭和、大正、明治、慶応など、令和は2019年5月1日から始まる日本の新しい元号のことです。

日本では1868年に天皇一代につき対応する元号が一つ存在することになり、2019年4月現在の元号である平成は1989年1月8日に今上天皇に皇位が継承され開始しました。新しい元号である令和は2019年4月30日に、現在の皇太子徳仁親王が皇位を継承し天皇になり、新しい時代が始まります。

この新しい元号である「令和 (Reiwa)」は2019年4月1日に世界の大きな注目とともに発表されました。

2019年4月1日令和発表の瞬間に何が起こった?

世間が新元号発表ニュースを見守る中、ドメイナー(ドメイン投資家)はこの新元号発表の瞬間を静かに待っていて、発表された瞬間から”reiwa”という文字列が付いた空きドメイン名の登録が一斉に開始されました。

登録申請が大量にあったため、あるドメインレジストラのウェブサイトは一時的にダウンしたり、わずか2-3日で1000を超える”reiwa”関連ドメイン名が登録されました。(“reiwa.jp”と”reiwa.co.jp”は新元号発表前に日本企業によって既に登録されていました。)

Gandiのウェブサイト上でも”reiwa”を使用したドメイン名の登録が複数見受けられました。 “reiwa”を使用したドメイン名でまだ登録されていないものがまだまだあります。どんなドメイン名が残っているか見てみましょう。
https://shop.gandi.net/ja/domain/suggest?search=reiwa

ほとんどの”reiwa”関連のドメイン名がドメインオークションでのより高い金額での再販売を目的として購入されました。

「令和」関連のドメイン名のオークション

日本のオークションサイトを確認してみると、多くのドメイナー(ドメイン投資家)が20-30万円以上の入札金額を希望していることがわかります。即決可能で一番高価な”reiwa”関連ドメイン名は”r-e-i-wa.com”で800万円もするようです。

ところが、現在の元号である平成に関連したドメイン名を確認してみると、あまり効果的にそのドメイン名を使用できているようではないようです。(heisei.jp, heisei.com, 平成.com は全てパークドメインで、平成.jp は熊本県の平成という名前のJR九州の駅である 平成駅.jp にリダイレクトされます。)

次はどんなドメイン名登録の波がくる?

日本経済と関連したドメイン名の登録に影響を及ぼす可能性のあるビッグイベントが今後数年で開催されます。

  • 2020年に開催される東京五輪
  • 2024年からの紙幣の新デザイン
  • 2025年の大阪万博

イベントに関連したドメインエクステンションは以下が考えられます。自社サービスのマーケティング、ウェブメディア、ファンサイトやブログ作成のためなど、流行に乗ったドメイン名を取得してみませんか? (既に登録している人もいるかも?)

参考リンク: