Gandi コミュニティ ビギナーガイド

「メールアドレス」について考えてみましょう

domain user guide

利用しているISPを通して使用できるメールや、gmailやyahooメールなどの無料メールを使用している人が大半だと思いますが、そのメリット、デメリット、独自ドメインを使用したメールアドレスを持つことのメリットは何か見ていきましょう。

 

プロフェッショナルなメールアドレス

最近では誰でも簡単にgmailやyahooを利用して無料メールアドレスを取得できるようになりました。その多くが詐欺メールなどのスパムに使用されています。個人でビジネスをしていて、そういった無料メールをビジネスの窓口として使用している場合、最初にそのメールアドレスを見た潜在顧客は、あなたのビジネスが本当に信頼できるのかどうか疑ってしまうかもしれません。

独自ドメインを使用して、“firstname.lastname@domain.tld”や”firstname@domain.tld”とメールアドレスを作成したり、”contact@domain.tld“や “sales@domain.tld”など目的にあわせてメールアドレスを作成し、顧客とのコミュニケーションに使用することでメールでのやり取りに信頼を持たせることができます。

 

メール関連サービス

自分自身のドメインを使用したメールアドレスを使用することの利点の一つは、何らかの理由で現在使用しているメールサービスの使用をやめなければいけない場合、無料メールへの転送など面倒な作業をせず、そのメールアドレスを継続して使用できるということです。

ドメイン名をメールサービスに関連付けるということは、DNSゾーンファイルのMXレコードを更新する、ということです。MXレコードは使用しているメールサービスに、どこにメールを届けるかの指定をします。また、GmailやYahooなどの無料メールサービスを使用していると、メールにおいて別のサービスを使用したい場合は別のメールアドレスを取得する必要がありますが、Zoho、GoogleApps、Office 365を使用すると、メールアドレスは同じものを使用したまま、別のメールサービスを使用することができます。

 

自分自身のデータを自分で所有

無料メールアドレスの代わりに独自ドメインを使用したメールアドレスを使用するもう一つの利点は、「全てのデータの所有者は自分である」ということです。

無料サービスは実際のところ本当に「無料」ではありません。提供元の大企業は無料で提供しているサービスを通して、より最適化された広告運用や製品向上のためユーザーのデータやウェブサイト上での行動を絶えず監視し、分析しています。ただ、心配なことは全ての企業が管理しているデータを100%コントロールできるということではありません。例えば、メールプロバイダーがハッキング被害を受けると、自分のメールアドレスのセキュリティに気をつけていても自分のデータが盗まれることになります。

Zoho、GoogleApps、Office 365などメールサービスにはたくさんのオプションがありますが、独自ドメインをメールアドレスに使用する時は特定のメールサービスを使用し続ける必要はありません。また、自分のメールサーバーを高レベルのセキュリティをもってホスティングすることも可能です。

ドメインレジストラから提供されるメールボックスを使用することで、自分のデータを自分で管理でき、またDNS設定を変更する必要もありません。Gandiを含む多くのレジストラはドメイン名登録時に無料でメールボックを提供し、ユーザー自身がそのデータを所有できるようにサービスを提供しています。

 

メールボックス作成、メール転送、エイリアス作成が簡単

独自ドメインをメールサービスに使用することで、簡単に新しいメールアドレスや転送やエイリアス設定をすることができます。独自ドメインを使用していつでもメールアドレスを作成できるため、自社スタッフやイベント用など状況に応じて自由に必要な連絡先メールアドレスを作成することができます。

以上で見てきたように独自ドメインをメールに使用することは、無料メールサービスを使用することよりも格段に実践的です。オンライン上でのコミュニケーションで一番重要なのは「その相手を信用できるかどうか」であり、独自ドメインを使用したプロフェッショナルなメールアドレスはその信用づくりの手助けをしてくれます。

また、マーケティング、ファンドレイジング、ニュースレターなど独自ドメインを使ったメールアドレスをどのように使用するか、どういったメールサービスを使用するかについてはまた別のニュース記事で事例を紹介します。